基礎知識

ロスカットって何?FX自動売買でロスカット回避の必要証拠金は?

FXやバイナリーで出てくる用語で抑えておきたい「ロスカット」

ロスカットは怖いの?安全なの?

ロスカットと必要証拠金との関連でまとめてみました。

XM口座での計算例も示しています。

目次

ロスカットとは?

豆知識風に書くと

ロスカットとは

FXでポジションをもつと、資産が増える場合もあるが、減る場合もあります。

減った場合、あるところまで減ると強制的に取引が終了すること。

さらなる損失の拡大を未然に防ぐため強制的に決済する制度。

ロスカットラインは証券会社により異なります。

証拠金維持率が極端に低くなったとき、ロスカットされると覚えておきましょう。

FXは投資なのでプラスのときもあれば、マイナスになることもあります。

ロスカットはマイナスになったとき、損失が無限に膨れあがるのを防御するためのものです。

証拠金維持率とは?

証拠金維持率とはどのように計算するのでしょうか?

必要証拠金とは

ポジションを取るために、取引する金額に応じて必要とされる預託金

「証拠金維持率が極端に低くなったとき、ロスカットされる」のですが、

ロスカットラインは証券会社により異なるので

ある程度の目安となる「必要証拠金」を知る必要があります。

必要証拠金の計算は?

具体的な数字でシュミレーションしてみましょう。

計算をわかりやすくするため、レバレッジ25倍の国内の証券会社の場合で行いますね。

(あとでXM口座の計算を紹介します。)

 

【レバレッジ25倍、1ドル=110円で、1万通貨(110万円分)の取引する場合】

※ロスカットラインは必要証拠金を下回ったときと考えます。

110万円÷25=4.4万円が最低必要になります。

110円から100円に下落した場合、ロスカットがなければ、

元金10万円をすべて失うことになります!

ところが、ロスカット制度があった場合は

途中で強制的に決済が入るため(104円40銭になったとき)、44000円が守られたわけです。

このように、ロスカットが働くので損失が無限に膨れあがるのを守るためにあると言えます。

ただ、このロスカットラインがすぐ近くにあると、すぐにロスカットラインに到達し、頻繁に損切を繰り返すことになります。

証拠金に余裕を

すぐにロスカットラインに到達するのは資金に余裕がないからなのです。

持っている資金に対して運用する金額が多くなれば、ロスカットラインが近くなり、運用うしている意味がなくなります。

レバレッジが888倍あれば、1万円で888万円の取引ができますが、

証拠金1万5千円で1万円の取引は上の図の左側を意味するので、やってはいけません。

では、どれくらいの証拠金維持率が必要なのでしょうか?

具体的にXM口座の場合で、計算してみましょう。

XM口座でのロスカットラインは?

証拠金計算ツール

XM口座では口座のタイプにより取引単位が異なります。

スタンダード/ゼロ口座1ロット=100,000通貨
マイクロ口座1ロット=1,000通貨

レバレッジも取り扱う通貨ペアにより異なるので、注意が必要です。

非常に多くのパターンがあるので、XM口座のサイト内に計算ツールが用意されています。

証拠金計算ツール

使い方は非常にシンプルです。

次の画像のように数値を入力します。

計算するを押すと

左側(赤枠)には、指定した口座の通貨単位による必要証拠金が、

右側(青枠)には、決済通貨(通貨ペアの右側にでている通貨)単位による必要証拠金の金額が表示されます。

強制ロスカットの証拠金維持率は?

XM口座では

証拠金維持率が50%を下回ると、マージンコール

証拠金維持率が20%を下回ると、ロスカット

証拠金維持率の計算をしてみましょう。

例えば、資金12万円に対し、4万円の必要証拠金でポジションを持った場合、

証拠金維持率は、12万円 ÷ 4万円 × 100%= 300% となります。

ところが、その後、10万円の含み損が発生した場合、

有効証拠金は12万円 – 10万円=2万円となり、

この時の証拠金維持率は、2万円 ÷ 4万円 × 100=50% になります。

マージンコールに到達の基準まで下がりました。

ちなみにマージンコールに到達してもメールなどで案内はきません。

MT4を起動している場合、ターミナル(ツールボックス)ウインドウの残高部分が赤色に変わり、残高不足を教えてくれます。

証拠金維持率何%なら安心してトレードできるのか?

この画像のイメージはだいたい掴めたでしょうか?

どれくらいの証拠金維持率が必要なのかを考えましょう。

一般的には300%と言われていますが、300%を超えるように運用するのが安全です。

➀の計算の概略を示すと

証拠金維持率を約300%になるよう計算します。

すると、証拠金維持率の公式に入れて計算すると0.3ロットが約300%になります。

そこからスタートし、損失を計算していくと

損失(pips)損失(円)証拠金維持率(%)
296
ー10ー3000207
ー20ー6000118
ー27.7ー831047
ー31.08ー932419

pips(ピップス)とは

FX取引において使用される単位で、異なる通貨単位を共通の単位で表す共通の通貨単位。

pipは「percentage in point」の頭文字、pipsは複数形

各通貨の変動状況を「円が〇円変動」、「米ドルが〇米ドル変動」と各通貨の単位にあわせて表現すると、通貨単位がバラバラでややこしくなります。

そこで、pipsを導入します。

1pipがいくらを表しているのかは、通貨ペアによって異なります。

たとえば、米ドル/円やクロス円(ユーロ/円、ポンド/円など)の場合、

1pip=0.01円(1銭)を表しています。

②の計算を表にまとめると

損失(pips)損失(円)証拠金維持率(%)
888
ー10ー1000799
ー20ー2000710
ー94.37ー943749
ー97.74ー977419

運用する金額を0.1ロットに抑えておくと、ロスカットまでかなり余裕がある運用になりますね。

自動売買ツール運用時の注意

ビーストを例に説明しますね。

5万円から運用できますが、その場合、0.01ロットから運用です。

5万円で0.02ロットなどしないでください。

上記のようなすぐにロスカットになる可能性があります。

ビーストでの証拠金に対する運用の推奨ロット数は

5万円~10万円 0.01ロット

20万円      0.02ロット

30万円      0.03ロット

当然ですが、多くを運用したい場合は、資金を多く投資しましょう。

このあたりの詳しい情報はサポートのBANDで提供されます。

どのツールにはどれくらいの資金でどれくらい運用すればいいのかなど、詳しく聞くことができます。

コミュニティは活発でかつ、適切なアドバイスがもらえるので積極的に利用しましょう。

ビーストなどの自動売買ツールでも、証拠金維持率が高く保てるように運用すべきです。

時には、資金を追加することも頭に入れておきましょう。

まとめ

〇ロスカットは投資家の資産を守るため

〇証拠金維持率が低くなりすぎれば、ロスカットされてしまいます。

※ロスカットされる証拠金維持率は証券会社によって違う。

〇稼ぎたいと思い、多くを投資すると、証拠金維持率が下がり、ロスカットされる場合がある。

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