ハヤシです。
今日は、FX用語でよく耳にするMAMとは?PAMMとは?
この両者の違いはどこにあり、利用するときに注意すべき点などをまとめました。
ハヤシって誰?と思った方はこちらをご覧ください。
読むのが面倒な方は動画でどうぞ。
目次
MAMとPAMMは何の略?
MAM(マム)とは、Multi Account Managerの略です。
一方で、PAMM(パム)とは、Percentage Allocation Management Moduleの略です。
意味が全くわかりませんよね?
簡単に言うと、どちらも、「マネージドアカウント」。
つまり、他人に運用をしてもらう口座になります。
自分の代わりにFXに詳しいプロのトレーダーに自分のお金を運用してもらうスタイルです。
よく勘違いされるのですが、
・資金を投資家の口座に振り込みません
・資金は自分の口座に置いたまま、運用される
MAMとPAMMの違いは?
どこが違うかですが
MAMは取引中のポジションや取引履歴を見ることが可能。
PAMMは取引履歴は見ることはできない(結果のみ通知)
トレーダーが自分の運用手法を公開したくない場合、PAMMを採用します。
ですから、PAMMの場合、透明性は低く、注意しなければならないでしょう。
どの通貨を、どのように売買したかは全くわからず、結果(増減)のみ知らされます。
MAMの口座であれば、履歴をみることができます。
こちらはMAMの口座(子口座)のMT4の画面です。
では、利益の仕組みなどを見てみましょう。
MAMとPAMMの利益・損失の仕組み
まず、MAMですが、ロット分配方式
親口座と同じように子口座もポジションを持ちます。
ただ、証拠金により、持つポジションのロットが違うだけ。
全くのコピーなのでコピトレとも呼ばれます。
次にPAMMですが、ポジションをもつのは親口座のみです。
PAMMは損益分配方式といいます。
構造は多少違いますが、儲かる比率はMAMとPAMMは同じなので、MAMの場合で記載していきますね。
参加している投資家の証拠金に比例して運用されます。
なので、利益も損出も証拠金に応じて違います。
上図のように10万円勝った場合、証拠金に応じて投資家の利益が決まります。
正確に言うと、ここから手数料がひかれるので、仮に手数料が30%とすると
配当される利益 | 手数料を引いた実際の利益 | |
Aさん | 1万円 | 7000円 |
Bさん | 3万円 | 21000円 |
Cさん | 6万円 | 42000円 |
仮に負けた場合ですが、通常は手数料まで引かれることはないので
損出額 | 実際の損出額 | |
Aさん | 1万円 | 1万円 |
Bさん | 3万円 | 3万円 |
Cさん | 6万円 | 6万円 |
MAMの運営者とトレーダーは手数料で収益を上げています。
勝たないと誰も儲からない仕組みのはずです。
MAMをするときの注意事項
注意しておきたい4つのことをあげます。
①証券会社はA-bookか
②出金のタイミングと資金ロックの期間
③トレーダーのトレードスタイルや実績
④LPOA(限定委任状)
証券会社はA-bookか?
A-bookとB-bookがありますが、ご存じでしょうか?
【初心者必見】FXのA-bookとB-bookって何?どちらが安全?
A-bookは受けた注文をすべて市場に流すので、透明性が高いです。
B-bookの場合、投資家とFX業者(証券会社)は本来、利害関係が相反するのですが、裏で手を組んで、投資家がわざと負けて、証券会社を儲けさせ、後でお金をもらう悪質なことも可能になります。
ですから、MAMやPAMMの場合は透明性の高いA-bookの証券会社であることが非常に大事です。
出金のタイミングと資金ロック
よくあるトラブルとして、出金できないというのがあります。
MAMにしても、PAMMにしても、お金を預かって運用してポジションを持っています。
その途中で、参加者が、「自由に私、辞めます!」とか「私のポジションもお願い!」といってくると、困りますよね。
基本的にポジションを持たない時を決めています。
それを必ず、確認しましょう。
MAMやPAMMの場合、すべてをトレーダーに託しているので、自分で損切などはできません。
厳しい状況になっても、トレーダーと運命共同体なので、出金のタイミングや資金ロックされる時期を確認しておきましょう。
トレーダーのトレードスタイルや実績
トレーダーの過去の運用スタイルを調べておきましょう。
・スキャルピングかスイングトレードか?
・ナンピン系なのか?
・安全な運用か、攻めの運用か?
・ドローダウンはどれくらいか?
スキャルピングとは
短時間(数秒から数分)に何度も売買を繰り返す手法
スイングトレードとは
2日~5日などポジションを持ってから決済するまでに日をまたぐトレード手法
ナンピンとは
ナンピンは、損切りをせずに買い増しを行う手法です。
目的としては、含み損が出た時に損失を平均値にすることで、より利益を得やすくすることです。
例えば、ドル円を120円で買った時、その後レートが110円まで下がった際に、同じ数量を買い増しをおこないます。
そうすることで、平均購入価格が115円に下がるので、120円まで待たずに115円より価格が上昇すれば利益が出る仕組みです。
これをナンピン買いといいます。
MAMやPAMMは運用が始まれば、全く何もできません。運用に入る前にしっかり、そのトレーダーに任せて安心なのかを自分で確認しましょう。
LPOAを確認
MAMやPAMMの場合、LPOA(委任状)です
LPOAとは
Limited Power of Attorneyの略
限定委任状の同意書です。
いわゆる契約書。
こちらには
・責任と賠償
・代理人が誰か
・代理人への情報開示
・代理人の報酬
これらのことが書かれています。
契約書なのでしっかり理解してからサインしましょう。
MAMとPAMMの実例
ZOOシステム
MAMの例としてZOOシステムがあります。
証券会社 | トレードビュー |
取引通貨 | トレードビュー対応通貨すべて |
ロジック | トレーダー判断によるEAスキャルピングロジック&トレーダーによる裁量トレード |
成功報酬 | 35% |
出金 | 部分出金:いつでも可能 |
全額出金:月初めの3日間 | |
証拠金 | 20万円 |
過去の実績
PAMM
PAMMの例として”PAMM”です。
名称がPAMMで妙な感じですが、かなりおすすめです。
証券会社 | FXビヨンド |
取引通貨 | EUR/USDをメイン。GBP/USD、XAU/USDなども。 |
ロジック | スキャルピングトレード |
成功報酬 | |
出金 | ノーポジションの時のみ可能です。 月に1度ノーポジションになります。(LINEでアナウンス) |
証拠金 | |
入金ボーナス | 100%(期間限定) |
想定月利 | 10~20% |
・月利を高水準ながらドローダウンの比率も30%未満
・ポジションの平均保有時間は6時間〜7時間
・利確は20~30pipsを目安
・強いトレンドが出た場合は80~100pipsまで保持する場合あり
・ドローダウンは10~20%を目安に運用
・トレーダーのFXトレード歴 7年
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